野生のグッピーがいる?野城泉(ヌグスクガー)

野生のグッピーがいる?野城泉(ヌグスクガー)

こんにちは!宮古島に移住した宮古猫です。

ある日、友人がグッピーを飼いたいと言うので、宮古島唯一のホームセンター「メイクマン」にでも買いに行くのかと思っているとこんなことを言われました。

友人
友人

野生のグッピーを捕まえるんだよ!


はい??野生のグッピーとは?川がない宮古島で、淡水魚のグッピーが自生しているとは?

気になって仕方がないので、早速その場所を調査しに行きました!


そこは「野城泉(ヌグスクガー)」という場所で、なんとも神秘的な場所です。

野城泉はこんな場所

・大昔に使われていた湧水が出る場所
・市の指定文化財
・そこにしか生えていない植物がある


野城泉(ヌグスクガー)の場所

野城泉は宮古島の東側の海岸近く、城辺運動公園から浦底漁港へ下って行く坂道の途中にあります。

宮古島の東海岸は標高が高い崖になっている地形なので、野城泉も標高50mほどの高さにある水場です。周辺はジャングル状態で、どこからか野生のクジャクの声が聞こえてきます。


自然の中に似つかわしくないドクロマークが目印です。

休日にはグッピーを見に来たのか、地元の子供たちが集まっていることも。


本当にグッピーはいるのか?

さて、噂のグッピーはいるのでしょうか?
野城泉(ヌグスクガー)の水が流れる用水路をよ〜く見ていると…。

いました!

でもかなり小さい稚魚で、よく見ていると何やら動いているものがあるので気づけるレベルです。

よく水槽で見るような、たくさんのグッピーがヒラヒラ泳いでいるような景色を想像していたので、思わず「ちっちゃ!」と言ってしまいました。でもそこには間違いなくグッピーが自生しています。


歴史ある場所

川がない宮古島では海水でない水はとても貴重で、昔から湧水が出る場所は「ガー」と呼ばれ地域の人の生活に欠かせないものでした。野城泉(ヌグスクガー)も13〜14世紀頃にこの地域に住む人たちに利用されていたと考えられ、とても歴史あるガーです。


水が沸いている場所は木の根に囲まれていて、なんともファンタジーな雰囲気です!

さらに野城泉の説明書きを読んでみると、このような文章が!

近年野城泉のみに生育する「ミヤコスジノリ(藻類)」が確認され、生物学上でも貴重な泉である。

野城泉の水が溜まっている場所にたくさん生えている藻は、この場所にしか生息しない藻だそうです。


↑この写真の茶色い部分が全て藻です。


近くのビーチも遺跡

野城泉(ヌグスクガー)から浦底漁港の方に向かって行く途中にビーチがあります。人もほとんどおらず美しいビーチですが、実はこのビーチも遺跡です

約2,000年前にこの地域に住んでいたとされる人々が使っていた貝斧が出土し、その発掘された貝斧の数はなんと世界最多!

そんな大昔にもこのビーチでこの景色を見ていた人がいたなんて、なんだか感慨深いですね〜。


まとめ

野生のグッピーがいる野城泉(ヌグスクガー)について紹介しました!

宮古島に大昔に住んでいた人の痕跡を感じられるのではないでしょうか?


野城泉(ヌグスクガー)
 沖縄県宮古島市城辺
 宮古空港から車で20分
 駐車場 なし


ここでしか生えていない貴重な藻もある、自然がそのまま残る場所と分かったので、結局グッピーは取らずに帰ることにしました。

気になる人はぜひ行ってみてください。近くのビーチもオススメですよ〜!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!