【紅芋も?】沖縄から持ち出しNGのもの|お土産に注意!

【紅芋も?】沖縄から持ち出しNGのもの|お土産に注意!

宮古島を含む沖縄県から持ち出し禁止のものがあるってご存知でしたか?

筆者は初めての沖縄旅行のときには知りませんでした!
帰りの空港で「持ち出し禁止」を知ったのですが、もし持ち帰るつもりでたくさん買っていたら無駄になるところだったな~と思います。


そんな思いをしないために、

沖縄県から持ち出し禁止のものは?
✅なんで持ち出し禁止なの?
✅どうしても持ち出したい時のワザ

について解説していきます。


沖縄旅行や宮古島旅行の前にチェックして、持ち出し禁止のものをうっかりお土産用に買わないように気をつけてくださいね!


紅芋・さつまいも

沖縄の特産品として有名な紅芋ですが、実は持ち出し禁止です。

定番の紅芋タルトは?
加工品は持ち出しOKです。なのでお菓子などのお土産は持ち帰ることができます。


というのは、持ち出し禁止の理由は生のイモにあります。
イモゾウムシやアリモドキゾウムシという害虫が付着していることがあり、この害虫はイモの中を食い荒らします。
見た目には分かりにくく、駆除が大変な害虫です。

内地(日本本土)にはこの害虫はいないため、生のイモの沖縄県からの持ち出しは禁止されています。

沖縄では「カンダバー」と呼ばれるサツマイモの葉も、同じように害虫の問題で持ち出しできません。


ウンチェー(エンサイ)

沖縄では「ウンチェー」や「エンサイ」と呼ばれる植物ですが、中華の炒め物などによく使われている「空芯菜(くうしんさい)」のことです。
シャキシャキ食感が美味しい南国の野菜ですね!

名前の通り茎の中が空洞になっているので害虫がひそみやすく、こちらも持ち出し禁止とされています。

夏場は葉物野菜が育たない沖縄や宮古島では、貴重な野菜で人気です。
スーパーや農産物直売所でもよく売られていますが、買って内地に持って帰ることができないので残念です。


アサガオの仲間

ノアサガオ、グンバイヒルガオ、モミジバヒルガオなどのアサガオも持ち出し禁止です。こちらも茎や葉に害虫が付着している可能性があるためです。


久米島では

沖縄県の久米島では2013年に害虫(アリモドキゾウムシ)の根絶に成功しました。害虫の再侵入を防ぐために、久米島にも紅芋やサツマイモ、アサガオの仲間は持ち込み禁止とされています。
内地への持ち出しと同じように加工品や種子は持ち込みOKです。


かんきつ類の苗・枝・葉

沖縄を代表する植物のシークワーサーを始め、ミカンやレモンなどの柑橘類も、苗木の状態では持ち出し禁止です。

柑橘類はミカンキジラミという沖縄に生息する害虫が好むため、他の地域に害虫を増やさないようにしています。

加工飲料や果実・種は持ち出しOKなので、お土産屋で売られているシークワーサー果汁などは持ち帰ることができます◎


同じ理由で、
カレーリーフ(オオバゲッキツ)
ゲッキツの苗木
イチジクの苗木
なども持ち出しできないのでご注意ください。


アフリカマイマイ

宮古島でもよく見かけるアフリカマイマイですが、びっくりするくらい大きいカタツムリです。
普通に道路や草むらをノソノソ這っていますが、実は寄生虫がいるので触ることすら危険な生物です。

世界の侵略的外来種ワースト100にも選定されるほどの厄介者で、寄生されると最悪の場合死に至るケースもあります。
持ち出すのはもちろん、触ってもダメですよ!


昔はマンゴーも持ち出しNGだった?

今では人気のお土産となったマンゴー、パイナップル、パパイヤも以前は沖縄からの持ち出しが禁止でした。

これらの果物に寄生する害虫(ウリミバエ、ミカンコミバ)が根絶されたことが確認されたため、1993年に持ち出しOKになりました。
昔は沖縄のマンゴーをお取り寄せもできなかったんですね。

将来的にマンゴーのように害虫の根絶に成功すれば、紅芋やシークワーサーの苗木も、沖縄から持ち出すことができるようになるかもしれませんね!


どうしても持ち帰りたいとき

持ち出し禁止だけど、どうしても沖縄から持ちだしたい!
そんな時に使える方法があります!


イモ

指定検疫所で消毒作業を行なってもらえば、持ち出しできます。

消毒は殺虫剤などではなく、水蒸気を使った消毒なので、食べるにも安心です。
水蒸気といっても低温(48℃くらい)なので生のまま、蒸しイモにはならない状態で受け取ることができますよ。

この消毒作業には2~3日かかるうえ、平日のみ対応なので、事前に問い合わせ・予約をしてから持ち込みます。料金は無料です。

那覇だけでなく、宮古島や石垣島にも出張所があるので助かりますね◎


▼お問い合わせ先
那覇植物防疫事務所

シークワーサーの苗木

シークワーサーなど柑橘類の苗木は、検疫所で検査を受けた苗木のみ持ち出すことは可能です。
ただ精密検査が必要なため検査期間が1年以上かかるので、お土産としてすぐに持ち出すことはできません。

詳細については、那覇植物防疫事務所にお問い合わせください。


まとめ

沖縄県から持ち出しできないもの、意外とたくさんありました!

スーパーや農産物直売所では地元向けに売られているものもあるので、お土産用としてうっかり持ち出さないように気をつけましょう。
空港にも注意書きがされていますので、心配な場合は再確認してみてくださいね。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!