今年は宮古島に行ってもいいの?|イチ島民のホンネ

今年は宮古島に行ってもいいの?|イチ島民のホンネ

2020年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、全国的にステイホームが呼びかけられました。今もなお、様々なイベントの中止や商業施設の短縮営業など、警戒ムードが続いています。

こんなご時世だからこそ、
いま宮古島に行っていいの?
という相談をよくされます。

私は宮古島代表でも何でもないのですが、イチ宮古島民としてコロナ禍の宮古島の観光客受け入れと、今の気持ちを考えてみました。


例年になく盛り上がった春休み

全国的にコロナ感染が広がっていた3月、沖縄県では比較的に感染者が少なく、特に宮古島や石垣島の離島では感染者が出ていなかったことから、観光客が多く来島していました。

 

団体旅行は見送られたものの、個人旅行(特に春休みの学生など若者、家族連れ)は3月にしては例年以上に多く見られた印象です。「都会にいるよりも安全」という意見も聞こえ、島民としては複雑な心境でした。

石垣島では市長が来島自粛を呼びかけ、物議をかもし出しましたが、石垣市長に賛同する人も実際いました。やはり医療体制が脆弱な離島では、コロナ感染は恐怖でしかなかったのです。


緊急事態宣言で警戒ムードに

 

4月に入り、国による緊急事態宣言が発令されると、宮古島も一気に警戒ムードが高まりました。

マスク、アルコール消毒液は店から消え、多くの飲食店では営業自粛を行いました。外で人と会うのもはばかれるような、気まずい空気だったのを覚えています。

特に観光客に対する警戒は強くなりました。
島内の繁華街には「入店お断り」の貼り紙がされて話題になりましたね。

出典:唸り声の気になるニュース

この頃はさすがに観光客の姿はほとんど見られなくなっていました。


少し油断していた6月

5月末に緊急事態宣言が解除され、宮古島でも営業を再開する店舗が増えました。

宮古島は観光地なので、収入を観光客に頼らざるを得ない事業所も多いです。そのため警戒を続けながらも、観光客を受け入れ始める流れになっていました。

また幸いにもまだ宮古島ではコロナ感染者が1人もいなかったことから、島民にとっても正直コロナはあまり実感が湧かない遠い存在となりつつありました。

この頃には、宮古島でもマスクを買えるようになっていたのですが、観光客も島民もマスクを着用する人は半々くらいでした。
感染に対する意識が薄れてきている雰囲気でした。


宮古島で初のコロナ感染者

 

7月末に宮古島で初めてコロナ感染者が確認され、またたく間に感染者が増えていきました。「あの店でコロナが出た」「コロナの店のやつは来るな」などコロナ叩きも起こり、感染症の病床数が7床の宮古島は混乱していました。

この頃には観光客だけでなく島民からも感染リスクがあるということが分かり始め、島民の感染防止意識も高まってきました。


再び警戒ムード

8月に入り、沖縄県全体でのコロナ感染者数が増加したため、沖縄県は独自の緊急事態宣言を発令しました。

一部の飲食店は営業を自粛する動きがありましたが、GoToトラベルキャンペーンの開始もあり、観光客は徐々に増えていきました。
例年だと8月・9月は観光シーズンのピークを迎えるのですが、観光客は増えたといっても例年よりは断然少ない印象です。

 

宮古島市の統計によると、2020年7月の観光客数は約44,000人で去年の同時期の60%以下です。(海外クルーズ船除く)

▼宮古島市の入域観光客数


今、宮古島に行ってもいいの?

この質問をされたとき、私はこう答えています。

「周りに感染者がいなくて、体調も良くて、感染防止に協力できるなら、ぜひ来てください!」

もちろん無症状の感染者がいることも承知しています。

しかし観光客というだけでコロナ感染を疑い、観光客を受け入れを拒んでいると、この島の経済は立ち行かなくなってしまいます。多くの人が仕事を失ってしまいます。
なのでできることなら、安全に観光客に来てほしいです。

 

ただ、医療体制が脆弱な島なので、1人感染者が出るだけでも大きな負担になることをご理解いただき、マスク着用や人が多い場所で大声で話さないなどの気遣いは心がけていただきたいです。

実のところ、まだ「島外からのお客様お断り」のお店は複数あります。観光客に後ろ指を指してくるような人もいます。観光客向けに営業している場所は、当然ウエルカムな場所が多いです。

その辺りは空気を読んでいただきながら、宮古島の観光を楽しんでもらえたらと思います。

 

ステイホームばかりだと頭おかしくなると思うので、人が少ないビーチでのんびりリラックスするのもオススメです。

私は宮古島代表でも何でもないですが、しがない移住者のイチ意見として受け入れていただけると嬉しいです。
早くこの新型コロナウイルスに対抗できるワクチンや予防法が出来て、誰もが安心・安全に旅行やバカンスを楽しめる世の中になることを祈るばかりです。


▼今年の旅行は諦めた人はこちら

▼宮古島のコロナ関連

▼あわせて読みたい


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!