宮古島にはハブがいない!?|謎めいたその理由とは

宮古島にはハブがいない!?|謎めいたその理由とは

沖縄に行くと必ず見かける「ハブ注意」の看板ですが、実は宮古島にはハブがいません

他の島と比べて安心できるという理由から、宮古島移住の理由を「ハブがいないから」と話す人もいます。

ではなぜ宮古島にはハブはいないのでしょうか?


ハブとは?

沖縄や奄美地方に生息するとされる毒性のヘビです。

噛まれると傷口が壊死してしまったり、意識が低下し、最悪の場合死に至るとされています。
現代ではハブによる死亡事故はほとんど発生しませんが、沖縄県内のあちこちで「ハブ注意」の看板を見かけます。

特に山間部や草むらに生息することが多く、夜行性のため、ハブがいる島では夜に草むらに入るのはタブーとされています。
それほど危険で気をつけないといけない生物なのです。


沖縄の島とハブ


沖縄県といえばハブがいるイメージが強いかと思いますが、実はハブがいない島もあります。

宮古島もそのひとつです。周辺の来間島池間島大神島伊良部島下地島にもハブは確認されていません。


無毒のヘビは宮古島にもたくさんいます。
夜に道路に落ちているサトウキビをヘビと見間違えるのは、島あるあるではないでしょうか?(笑)


なぜ宮古島にはいないのか?

ハブが生息する原因は、実は専門家でもよく分かっていないのです。
宮古島のおじぃ・おばぁが言い伝えている話としては、以下の説が有力のようです。


①アルカリ性だから説

サンゴが隆起してできた宮古島は、石灰を多く含むアルカリ性の土壌です。ハブはアルカリ性を苦手とする生物なので、繁殖したり生息しにくかったと考えられます。

このアルカリ性の土壌は宮古島の特産品マンゴーを育てるのにはピッタリの性質ですが、ハブには合わなかったようです。


②地殻変動説

沖縄も太古の昔は大陸と陸続きだったため、その時にハブが渡って来たとされています。

そこから地殻変動が起こり、海面が上昇したときに標高が低い宮古島は水没し、宮古島にいたハブは生き残れませんでした。その後数万年に渡りサンゴの隆起や海面の下降があり、今の地図の形になりました。

陸続きでないとハブは移動できないので、ハブのいない島になったそうです。
他のハブがいない島も同じ理由が考えられています。


一度だけ発見されたことも

ハブがいない宮古島では、2013年に一度だけハブが発見されたことがあります。

偶然見つけた男性が「ハブではないか?」と思い、ペットボトルに入れ保健所に持ち込んだおかげで、ケガ人も出ずに大ごとにはならずに済みました。

発見場所が平良港近くだったことから、
・貨物について入ってきたのでは?
・誰かが持ち込んだのでは?
という噂になりましたが、真相は謎のままです。


まとめ

宮古島とハブについてまとめてみました。

確認例は1回だけとはいえ、「100%宮古島にはハブはいない」とは言い切れないのが怖いところです。

現代ではほとんど死亡例はないとはいえ、噛まれると痛いでしょうから、ハブのいる島では十分に気をつけましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!