【2021年】久松漁港のハーリーをレポートします!
- 2021.06.13
- 宮古島
こんにちは!宮古島に移住した宮古猫です。
宮古島の初夏の一大イベントとして「ハーリー 」があります。旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)の日に、宮古島各地の漁港で開催される伝統行事です。
通常は盛大にとり行われるイベントですが、2020年・2021年はコロナウイルス感染拡大防止のために規模を縮小して行われました。
小規模とはいえ地域の方たちには欠かせないハーリー。
2021年の久松漁港のハーリーの様子をレポートします!
ハーリーとは?
ハーリーとは航海の安全と豊漁を祈願してサバニという船を漕ぐ沖縄の伝統行事で、海神祭とも呼ばれます。
宮古島だけでなく沖縄各地の漁港で毎年行われています。
旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)の日に開催されることが多いですが、沖縄本島の大きな港などではGWや日曜日にずらして行われることもあります。
ハーリーの目玉は、なんといっても競漕(きょうそう)と言われる船のチーム戦です。地域の集まりや職場の仲間たちでサバニを漕いでレースするため、見ている人も熱く盛り上がります。
また伊良部島の佐良浜漁港では、「カツオの大盤振る舞い」という生のカツオが飛んで来るイベントもあり有名です。
宮古島のハーリーは1895年に始まり、100年以上の歴史があります。
宮古近海でグルクン漁をしていた沖縄本島(糸満)の漁師たちが、旧暦の5月4日の糸満ハーリーの日に帰れなくなったので宮古島でハーリーを行い、宮古島にも文化として継承されました。
久松という地域は「久貝(くがい)」と「松原(まつばら)」の2地区からなる場所で、以前は久貝地区と松原地区のハーリーは別々に行われていました。2000年から両自治会の話し合いにより、久松ハーリーとしてより大きな規模で開催されるようになったそうです。
サバニ
サバニは沖縄の伝統漁法に用いられていた手漕ぎの小舟です。
久松ハーリー用のサバニはカラフルに色取られていて、5人乗りほどのサイズです。普段は久松漁港近くの小屋にあるので、海に出てくるのはハーリーの日だけ!
サバニを漕ぐ櫂(かい)はエークと呼ばれます。
船の中には御清めの酒と塩も乗っています。袋のままですが(笑)
御願バーリー
航海の安全と豊漁を願って行われるのが御願(うがん)バーリーです。漁港の対岸付近にある旗を回って帰って来ます。
並んで「よーいどん!」の掛け声でスタート!
旗を目指して進んで行きます。
1番乗りは黄色の船でした!なんだかみんなとても楽しそう。
自治会の皆さんが海に入って船を引き揚げます。
本来であれば、この後に様々な団体による競漕が行われるのですが、今年はここまで。
来年はもっと盛大に行いたいですね!
獅子舞
久松の獅子舞は古くから受け継いできた文化で、その始まりは宮古島に疫病は流行ったときに魔除け(疫病=魔)として舞を舞ったこととされています。
まさにコロナウイルスという疫病が流行っている現在にぴったり。獅子舞でコロナがなくなれば…!なんて考えてしまいます。
獅子舞は地域の青年部の皆さんによって演じられます。
20歳前後の青年たちが地域の伝統文化を継承していて、暑いなか獅子舞を被って踊る姿は感動します!
獅子舞は縁起が良いものとされているので、子供の無病息災を願ってガウガウしてもらいます。
なかなかの迫力だけど、怖くないのかな?
御願相撲
久松ハーリーに欠かせないのが御願(うがん)相撲で、神様に奉納する意味を込めて奉納相撲とも呼ばれています。通年であれば50歳になった久松地区の人たちが、県外などからも帰省して相撲をとります。
今年は久貝地区・松原地区から、それぞれ1名ずつの代表者により、縮小して行われました。
最後は、みんなでクイチャー(宮古島の伝統舞踊)を踊ります。三振や太鼓の演奏も、地域の方々による生演奏です。
相撲で対戦したお父さんも、獅子舞を演じた青年会の方も、自治会の皆さんも一緒に踊り、今年のハーリーの締め括りです。
まとめ
2021年の久松ハーリーについてのレポートでした!
コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年・2021年は規模を縮小しての開催でしたが、地域の伝統を大切にする久松地区の皆さんの熱いパワーを感じるひとときでした!
来年こそは、盛大なイベントが開催できることを祈りたいです。ハーリーの日を見逃さないためには、旧暦の5月4日に注目です。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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