【考察】宮古島の低所得の原因は、その性格?
- 2020.09.23
- 宮古島
沖縄県の統計として発表された1人あたりの平均所得では、宮古島は沖縄県全体の平均以下です。
その大きな原因は「宮古島民の性格にある」という話を聞いたことがあります。
では、宮古島民のどんなところが宮古島の所得の低さに繋がっているのでしょうか?
他の所得が高い地域と比較して考察してみました。
市町村別平均所得
沖縄県が発表した平成29年度の1人あたりの平均所得(市町村民所得/市町村人口で算出)では、宮古島市は沖縄県の41市町村のうち32位でした。
平成29年度というと、伊良部大橋の開通から2年後で観光客も激増してすでに「宮古島バブル」が始まっていた頃です。それにも関わらず宮古島の平均所得は、沖縄県全体の平均以下でした。
1位の北大東村、よく比較される石垣市(19位)と宮古島の違いは何なのでしょうか?
北大東村との比較
北大東村には北大東島と沖大東島がありますが、沖大東島は一般人は立ち入り禁止なので北大東島についてのみ考えてみます。
人口はおよそ600人、周囲13kmの小さい島です。
那覇から飛行機か船で行けます。
農業
北大東島の主な産業は、宮古島と同じく農業です。それもメインは宮古島と同じサトウキビ。
耕地面積は北大東540ha・宮古島10,600ha。
農家1人あたりの耕地面積(島全体の耕地面積/農業就業人口)は、北大東5ha・宮古島2ha。
このことから、宮古島の農家は1人あたりの取り分が少なくなることが分かります。
また北大東島のサトウキビといえば、オーストラリアから導入された大型のハーベスター(キビ刈り機)での収穫作業が名物です。宮古島でもハーベスターは活躍していますが、細かいところは手作業で行っています。
その理由は区画整理にあります。
北大東島の農地は大きく区画され、大型のハーベスターで一気に刈り取ることができますが、宮古島は区画が妙に歪んでいる場所が多いです。
協力して区画整理をし直せば作業効率はあがるはずなのに、「ここは俺の土地だよ」という意固地な性格の人が多いようですね。
就業率
北大東島は失業率が沖縄県の中ではダントツで低いです。
沖縄県が発表している平成27年のデータでは、完全失業率0%という驚異的な数値を出しています。
これは労働人口が全員何らかの仕事に就いているということです。
小さい島の全ての役割を島民がおぎなっているので、移住しても仕事がない島とも言われています。
対する宮古島の失業率は5.3%。
事情があって仕事できない人もいるとは思いますが、とりあえず所得を上げたければまず仕事をしないとですね。
石垣島との比較
宮古島と並んで沖縄を代表する離島「石垣島」。
島の面積は宮古島と同じくらい、人口は宮古島の方が若干多いです。
商売上手な島
石垣島に行って思うことは「商売上手な人が多い」印象です。
有名なのは食べるラー油ブームの火付け役となったペンギン食堂の「石垣島ラー油」ですね。
石垣島には宣伝方法や販売方法が優れている企業・商品が多く、「これイケる!」となったら素早く販路や事業を拡大する傾向にあります。
対して宮古島は内向的というか「来てもらうのを待ってる」性格の店・人が多いです。
「せっかく良い商品なんだからもっとゴリゴリに推していけばいいのに~」なんて思っちゃいますが、これが宮古島の人の性質なので仕方ないんですよね。
自分の意思を示す
石垣島では「〇〇反対!」という看板をよく見かけます。
自衛隊だけでなく、ホテルや商業施設まで、地域住民の賛同を得られなければ反対運動をされます。住民それぞれが自分の意見を持っています。
宮古島は近年リゾート開発が進んでいますが、それほど目立った反対運動は起こっていません。
というより「無関心」な人が圧倒的に多いです。
もし何かを思っても、内向的な性格なので表立って発言することもありません。
(酔っ払うと語り始めますが…笑)
そういった自分の意思を示さない性格もあり、大きく事業を成長させたり、出世したりする人が少ないのではないかとも考えられます。
今後の宮古島が心配
ここまでは宮古島のことを悪いように書いてきましたが、それでも私は宮古島が大好きなのでずっと住んでいます。
しかしどんどんリゾート開発されて内地(日本本土)の企業が進出してきている島なのに、島民の所得が上がっていかないのは残念です。
このままでは宮古島に進出している企業に土地と労働力を搾取されるだけで、島民のお財布はうるおわないのでは?
と危機感を感じている今日このごろです。
今後の宮古島の発展や島民が豊かに暮らすためには、一人ひとりが変わっていく必要があると思いました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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